INTERVIEW 07

商品開発部を一言で伝えると
「IP(知的財産)を使って商品を作るお仕事」

出版部 商品開発グループ

N.M

現在の仕事内容

オンラインストア、カフェ、舞台の差し入れサービスなど、色んな事業の立ち上げに従事してきました、現在は商品開発グループに籍を置いています。商品開発グループを一言で伝えると「IP(知的財産)を使って商品を作るお仕事」です。弊社から刊行された作品たちのグッズを作るお仕事ですね。
普段の業務は大きく分けて4つ──①情報収集②制作③販売準備④商品管理などが挙げられます。
①世の中にどんな商品を送り出せるかを探して検討します。例えばマグカップを作る場合、いつまでに?どこで?価格は?ロット数は?素材は?といった具体的に制作・販売に必要な情報を集めています。概ね全て商品開発部で決めています。
②は実際の制作です。著者さんやイラストレーターさんへSSやイラストの依頼を相談したり、スケジュールを管理したり、絶対に遅れることのできない限られたスケジュールの中、関係者の予定を調整準備しながら制作しています。
③は商品ページも作る作業を兼任して実質、お客様に届くまでの一連の流れを管理しています。④は名の通り、商品の在庫管理です。お客様へお手間をおかけしないよう適切に管理しています。
この仕事はとにかく盛り上がってる作品を後押しできるように常にグッズ案というカードを切れるようにすることです。そのためには担当編集との協力は大事ですし、デザインチームへの意思共有も行なっています。

―どういうところを意識されていますか?

企画段階ではお客様の目線に立てることが大事ですね。日常使いしやすいだとか、そばに置いておきたいとか価格など、トータルコーディネートを意識しています。
製作で最も大切なのは「伝言ゲーム」です! 世界観やデザインなど、著者さんやイラストレーターさんのものなので、関係者の意にそぐわない商品にならないように徹底したヒアリングを大切にしています。
過去にあった話なのですが、実際のデザインが著者さんと製作陣の間でうまく伝言ゲームできずに、急遽方針を変えることになりまして、納品ギリギリになってしまったことはあります……。
多くの関係者がいる中、同じイメージをもって同じゴールへ向かうのは思いの外大変なんだと気付かされました。
これはお客さん目線でも同じで、購入前にストアで写真やテキストを見て、同じイメージを共有できるようにと心がけています。

―いろんな部署と関わっている?

営業、編集、デザイン、制作など。
密な情報共有は大事です。

仕事の楽しい・面白いところ、一番嬉しかったこと

「悪役令嬢ですが攻略対象の様子が異常すぎる」のコースターでしょうか。きっかけは業者さんからの提案です。その時ピカーンとひらめきが訪れまして(笑)「おもしろい!攻略対象の読者なら絶対欲しいはず!」と一気に商品化へ進めました(笑)。著者さんも喜んでくれまして、特典用のSSをいっぱい書いてもらいました!特典が山盛りてんこ盛りです!(笑)。
結果、好評を得る購買に繋がりまして、作ってよかったなと実感しています。読者も嬉しい、作家さんも嬉しい、関係者も嬉しい。みんなのこだわりが詰まった結果、みんなが幸せになりました(笑)。作品本体とは違って、グッズの評判はあまり制作陣へ届きづらいものなんですよ。なので、手にとってくれること=欲しかったから→作って良かったと認識しています。

Q&AN.Mさんへの一問一答

これからの目標は?

最近は新しいメンバーも増えてきましたが、すでに人が足りないです(笑)。これから会社も部署ももっと人が増えていくと思います。なので、もっとグッズも人も増えていくと思います。純粋に毎年倍々ゲームのように量産していければと思います。
ほか、今までは自分たちで作るグッズに重きを置いてきましたが、アニメ版権の営業だったり、誰か、ほかの会社さんに作ってもらう配分も増やしていきたいです。普通は逆の比率なんですけどね(笑)。
今までカフェ事業は未経験。オンラインストアも未経験。商品開発も未経験。
未経験尽くしでいまだに戸惑ってばっかりですが、おかげさまで重要な要素の提案、決議まで任せていただいているので、責任に負けないように日々、身が引き締まる思いです!

TOブックスの社風を教えてください

型にはまらない会社です。
いざ入社してみると、自分の常識、他人の非常識と思うシーンが多々ありました。だれが間違っているとかではなく、人の数だけ正解があるなって。いろんな価値観の人が多い。
なのでどのような価値観も許容することで自由なアイデアが失われないようにしてくれてるなって思います。
もちろん最終的な舵取りや管理、意思決定はしてくれているので渋滞が起こるというわけでもないですね。
あと変な人が多いですね。あ、褒め言葉ですよ?(笑)。
上の人がまず、自分とは違う世界で生きているのでは?と思うこともあるんですよ、仕事のスピードでも頭の回転でもですね。でも気づけば私の理解のはるか先を見据えていたんだと思い知らされることもあり、頭が上がりません(笑)。社員同士でも。お互いが「こいつ変なやつだな……」って思ってるから傍目から見るとより面白いです。常識はどこへ……?と日々笑っています(笑)。
また、企画を自由に提案できる会社だと思います。
現場から上までの声が通りやすい風通しの良さは魅力と言えるのではないでしょうか。
仮に否決されたとしても納得できる理由をもらえるので、そこへフラストレーションを感じたことはありません。

TOブックスを一言で表現するなら?

枠にハマらない人。
上にいる人ほど、先へ行っているイメージ。

入社前と入社後で感じたギャップは何ですか?

そもそもわたしはTOブックスへ入った動機がデスクワークがしたいというだけなんですよね。
偶然の巡り合わせです(笑)。今のような仕事になるとは当時まったく考えも及びませんでしたね。
逆に今思うと、当時はまだインフラが全然整ってなくて、よくそれで仕事できていたな〜と思うばかりです。
そこを一歩一歩耕していって、気づけば道が繋がったという印象ですね。あっという間でした!
これからもみんなのことを引っ張って引っ張って、引きずってでも前へ進みます!

1週間の仕事の時間配分を教えてください

情報収集、企画書作成:20%
商品チェック:30%
販売準備:20%
商品管理:20%
その他:10%

大好きな一冊は?

・本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~